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Greenは公務員のIT転職に使える?非エンジニアの視点で解説

書類・面接対策

「IT業界の転職サイトらしいけれど、エンジニアではない私が登録していいのだろうか」

市役所に勤めていたころ、IT/Web業界に強い転職サイトがあると知って、そう思った覚えがあります。プログラムを書いたこともなければ、IT企業で働いた経験もありませんでした。

求人サイトに並ぶ横文字の職種名を眺めながら、場違いなところに来てしまった気がしていました。

先に結論を書きます。Greenは公務員でも登録できますし、求職者はすべての機能を無料で使えます。 それどころか、求人を検索するだけなら会員登録すら必要ありません。 掲載されているのもエンジニアやデザイナーだけではなく、マーケティングや営業、人事・経理・法務といった管理部門まで含まれます。

この記事は、私が市役所在職中にGreenへ登録していた立場から書きます。仕組みと3つの機能、IT未経験でも使えるのかを整理し、公務員の事務経験がどの職種に接続するのか、在職中に気をつける点まで順番に見ていきます。

一つ断っておきます。私はGreenと提携しておらず、この記事を読んで登録いただいても私に報酬は入りません。

ただし記事の途中で、Greenとは別のサービスの広告リンクを2か所置いています。

それと、当時どのスカウトが届いたかまでは記録に残していないので、使用感の話は書けません。書けるのは公式に確認できる事実と、公務員の経験をどう読み替えるかという整理です。

この記事を書いた人

sawada|市役所に15年以上勤務後、35歳でIT企業へ転職。転職活動ではGreenを含む4つの転職サービスに登録し、在職中に進めました。年収200万円ダウンと1社目6ヶ月退職を経て、現在は在宅Webマーケターとして働いています。

当ブログでは、公務員からの転職に関する体験談や実践的な情報を発信しています。ご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせページよりご連絡ください。

公務員でもGreenに登録できる理由と無料の範囲

Greenは公務員でも登録できます。 その根拠として私が挙げられるのは、統計でも規約の解釈でもなく、私自身が市役所に勤めながら登録できたという一点です。

費用の面でも心配はいりません。求職者はすべての機能を無料で使えると公式に明記されていますし、求人を検索するだけなら会員登録すら不要です。

GreenはIT/Web業界に強い転職サイトという位置づけですが、掲載職種はエンジニアに限られません。ここでは私がどういう立場で登録していたのか、無料の範囲はどこまでなのか、Greenがどんなサービスなのかを押さえます。

在職中にGreenへ登録していた私の立ち位置

私がGreenに登録したのは、市役所に勤めていた時期です。転職エージェントに相談する前で、妻には話していたものの、職場ではまだ誰にも言えない段階でした。

このとき私が使っていたのは、Greenを含めて4つのサービスです。スカウトを受け取るタイプのものと、自分で求人を探すタイプのものを混ぜて登録していました。

正直に書いておきます。当時どの企業からどんなスカウトが届いたのか、私は記録に残していません。 手帳にも残っていませんし、当時のメールも引き継いでいません。

ですから、この記事で「Greenのスカウトはこうだった」という体験談を書くことはできません。

その代わりに書けることがあります。一つは、公務員が在職中に登録して問題なかったという事実です。

ただし、サービスに登録できることと、在職中に転職活動を進めることが服務上どう位置づけられるのかは、別の論点です。後者については記事の終盤で触れ、詳しくは別記事に譲ります。

もう一つは、公式サイトで確認できる仕組みを、公務員の事務経験に当てはめて読み替える作業です。この2つなら、記憶に頼らず書けます。

体験談として脚色したほうが読み物としては面白いのでしょうが、覚えていないことを覚えていたように書くのは、この記事の目的から外れます。

Greenは求職者ならすべての機能が無料です

費用の話から片づけます。Greenの公式サイトには「求職者の方はすべての機能を無料でご利用いただけます」と明記されています。 求人閲覧・応募・スカウト受信・メッセージのやり取りに料金は一切かからない、とも書かれています。

公式の「よくある質問」でも、利用料金についての問いに「全てのサービスを無料にてご利用いただけます」と回答しています。有料プランに切り替えないと使えない機能がある、という構造ではありません。

なぜ無料で成立するのかというと、Greenは求人を掲載する企業側から料金を受け取る仕組みだからです。運営会社であるアトラエ株式会社は、自社の事業紹介でGreenを「IT業界に強い成功報酬型求人メディア」と説明しています。

採用が決まったときに企業が費用を負担する形なので、求職者側の負担はありません。

在職中の身で「まだ本気で転職すると決めたわけではない」という段階だと、お金が発生するかどうかは想像以上に気になります。私もそうでした。

ここが無料だと分かるだけで、登録の心理的なハードルは下がります。

IT/Web業界に強い転職サイトという位置づけ

Greenは公式サイトで、自らを「IT業界やIT関連の求人規模が国内最大級の転職サービス」と説明しています。ここは注意して読んでください。

「国内最大級」はアトラエ株式会社の自社表記であって、第三者機関が検証した客観指標ではありません。 求人数を他社と比べたランキングの結果ではない、という程度に受け止めておくのが正確です。

一方で、掲載職種の幅については具体的な記載があります。公式サイトは、掲載職種を次のように説明しています。

「エンジニア・デザイナーなどのIT・クリエイティブ職はもちろん、マーケティングや営業、人事・経理・法務などの管理部門まで、幅広い職種を掲載」とのことです。

掲載企業もスタートアップから上場企業まで幅があるとされています。

つまり、IT業界に強いサイトではあるものの、その中身は「エンジニアの求人サイト」ではありません。 ここを誤解したまま「自分には関係ない」と閉じてしまうのは、公務員にとってはもったいない判断だと私は思います。

(出典)Green:転職サイトGreen(グリーン)公式サイト

Greenの仕組みと押さえておきたい3つの機能

Greenの特徴は、企業と直接やり取りする仕組みにあります。押さえるべき機能は求人検索・スカウト・「気になる」の3つです。

このうち求人検索は会員登録なしでも使え、応募するときに初めて登録が必要になります。 つまり、個人情報を預ける前の段階でも、求人を検索して中身を見るところまではできます。

「気になる」は応募の前に企業へ関心を伝える機能ですが、送ると取り消せないという制約もあります。順に見ていきます。

会員登録がなくても求人検索だけは使えます

ここが、私がこの記事でいちばん伝えたい事実です。

公式の「よくある質問」には、求人検索に会員登録が必要かという問いに対して「会員登録がなくても、全ての検索サービスをご利用いただけます。ただし、求人に『応募』する際には、会員登録が必要となります」と書かれています。

登録するかどうかを決める前に、求人を見て決められます。順番が逆なのです。多くの転職サービスは「登録してから中を見る」形ですが、Greenは中を見てから登録するかを決められます。

在職中の公務員にとって、この差は小さくありません。登録という行為には、どこかで踏み切った感覚が伴います。

その前に、自分が興味を持てる求人が本当にあるのかを確かめられるなら、確かめてから決めればいい話です。

検索の切り口も職種だけではありません。公式サイトは「職種だけでなく、働き方や仕事内容など、さまざまな切り口で求人を探すことができ」ると説明しています。

勤務地や年収から入るのではなく、働き方から絞り込めるという設計です。上位の転職メディアには「Greenは画面が使いやすい」という評価もありますが、これは書き手の主観です。

ここでは複数の切り口で絞り込める設計になっているという事実のほうを、覚えておいてください。

スカウトは設定をオンにすると届き始めます

Greenにもスカウト機能があります。公式のスカウト案内によれば、会員登録をしたあと、スカウト設定がオンになっているかを確認します。

そのうえでプロフィールを入力すると、企業からスカウトされる確率が高くなるとされています。

より多くのスカウトを受けたい場合に入力が推奨されているのは、次の項目です。

  • 経験職種と年数
  • スキルシート
  • 職務経歴と自己PR

これに加えて、定期的にログインすることでも確率が上がるとされています。放置していると届きにくくなる、という設計だと理解しておけば十分です。

スカウトが届かないと感じたときに見直す観点はいくつかありますが、これはGreenに限った話ではありません。登録した直後に済ませておくべき身元の守り方については、別記事で順番を手順としてまとめています。

(関連記事)登録の直後に済ませる。身元を守る設定の順番

「気になる」は応募前に接点を作れる機能です

Greenを他のサービスと分けているのが、この「気になる」です。企業に対して「関心があります」という意思表示だけを送れる機能で、応募という重い一歩の手前に、軽い一歩が用意されています。

私が公務員だったころ、いちばん重かったのは最初の一社に応募するまででした。押した瞬間に何かが動き出す気がして、指が止まります。

その手前に一段あるかどうかは、動き出せるかどうかを実際に左右します。

ただし、公式の「よくある質問」には見過ごせない注意書きがあります。間違って応募や「気になる」を送ってしまった場合に取り消せるかという問いに対して、「操作を取り消すことはできません」と回答されています。

企業から返信があった場合は、必要に応じて辞退してほしい、という案内です。

軽い一歩ではありますが、後戻りはできません。気軽に押せる機能だからこそ、送る前に企業名だけは確認しておくべきです。 送付数にも上限があり、直近30日間で1,000通までとされています。

通常の転職活動で上限に達することはまずありませんが、そういう設計だとは知っておいてください。

(出典)Green:よくある質問

IT未経験の公務員でもGreenは使えるのか

使えますが、期待値の設定が要ります。未経験歓迎の求人がGreenにどれくらいあるのかは、公式には公表されていません。「ごく一部しかない」と書いている転職メディアもありますが、それは公式の数値ではありません。

一方で、ベンチャーやスタートアップには経験より姿勢を見る傾向があるとされ、非エンジニア職まで含めれば接続の余地は残ります。ここでは未経験求人の前提、経験より姿勢を見る企業の話、そして私自身がこの領域に移ることになった経緯を書きます。

未経験歓迎の求人がどれだけあるかは分かりません

期待値を先に下げておきます。Greenは、未経験歓迎の求人だけを集めたサイトではありません。

上位に出てくる転職メディアの一つは、Greenの未経験歓迎求人について「全体のごく一部」と書いています。ただしこれは公式が公表した数値ではなく、そのメディアの見立てです。 私が公式サイトを確認した範囲でも、未経験歓迎求人の割合を示す記載は見つかりませんでした。

ですから、私はここで「未経験でも十分にあります」とも「ほとんどありません」とも書きません。割合が分からない以上、確かめる方法は一つしかなく、それは自分で検索してみることです。 会員登録なしで検索できるので、これは今日できます。

検索してみて求人が数えるほどしかなければ、Greenは今の自分に合っていないという判断ができます。逆に、思っていたより自分に近い募集があれば、そこから先に進めばいい話です。

割合を推測するより、実物を見るほうが早いのです。

経験より姿勢を見る企業もあるとされています

Greenが強いのは、スタートアップやベンチャーの求人です。この層には、実務経験そのものより意欲や主体性を見る傾向があるとされています。

理由を断定はできません。ただ、組織の規模が小さいほど、決められた仕事をこなす人より、決まっていない仕事を引き取れる人が要る、という構造はあるのだろうと思います。

公務員の仕事は前例と手続きに沿って進む場面が多いので、この点は率直に言って不利に働くこともあります。

一方で、有利に働く経験もあります。予算や制度の制約がある中で調整して着地させる仕事は、規模の小さい会社でこそ効きます。

ここは職種の話につながるので、次の見出しで扱います。

私は結果としてこの領域に移ることになりました

私は現在、在宅勤務のWebマーケターとして働いています。GreenがカバーするIT/Web業界の、まさに真ん中にいることになります。

ただし、はっきりさせておきます。Green経由で今の仕事に決まったという記録は、私にはありません。 ですから「Greenを使ったから転職できた」という話にはできません。

書けるのは、Greenが扱っている領域に、私も結果として移ることになったという事実までです。

市役所を辞めた時点で、私はWebマーケティングという職種の存在すらよく分かっていませんでした。1社目を6ヶ月で辞め、そこからもう一度動いて今に至ります。

未経験の30代がこの職種にどうたどりつくのかという道のりは、別記事で時系列に沿って書きました。

(関連記事)未経験の30代がWebマーケティング職にたどりつくルート

IT/Web業界の求人は、リモートワークを前提にしているものが比較的多い領域でもあります。私自身も在宅で働いていて、通勤がない働き方の価値は、始めてから身に染みました。

働き方の条件から先に絞りたい方には、リモート求人に特化したサービスを併せて見る手もあります。

勤務地よりも働き方の条件を優先したい方は、リモート求人に特化したRemoful(リモフル)で無料の事前面談から条件を整理する方法もあります。

リモート求人を相談してみる(無料面談)

※私自身はこのサービスを利用したことはありません。リモートワークで働く実感については本文のとおりです。

公務員の事務経験から狙えるGreenの職種

エンジニア以外にも道はあります。Greenは公式にマーケティング・営業・人事・経理・法務といった管理部門も扱っており、公務員の事務経験が接続しやすいのはこちら側です。 大事なのは探し方で、職種名から入ると自分に該当するものが見つかりません。

やってきた業務の中身から、近い職種を当てにいくほうが早く着きます。ここでは掲載職種の実際、公務員の経験がどの職種に接続するのか、そして業務の中身から探す手順を扱います。

エンジニア以外の職種も公式に掲載されています

公式サイトの記載をもう一度引きます。Greenが掲載しているのは、エンジニア・デザイナーなどのIT・クリエイティブ職に加えて、マーケティング、営業、人事・経理・法務などの管理部門です。

ここを読み飛ばすと、Greenは自分に関係ないサイトに見えます。実際、私も最初は「IT企業の求人サイトだから、コードが書けない人間には用がないだろう」と思っていました。

ですが、IT企業にも人事はいますし、経理も法務もいます。会社が大きくなるほど、その職種の募集は増えます。

IT業界に入るということと、エンジニアになるということは、同じではありません。

公務員の事務経験が接続しやすい職種はどれか

では、役所での仕事はどの職種に読み替えられるのでしょうか。私が在籍した総務部総務課・保険年金課・教育委員会総務課で日常的に発生していた業務を軸に整理すると、次のようになります。

なお、以下の全部を私が担当したという意味ではありません。

役所での業務 接続しやすい職種の方向 読み替えのポイント
庶務・文書管理・議会対応 管理部門(総務・法務) 規程に照らして判断し、記録を残す仕事の型が近い
人事給与・服務の事務 人事・労務 制度を運用し、例外を安全に処理する経験が効く
予算要求・決算・支出負担行為 経理・財務 数字の根拠を作り、説明して通す作業が共通する
制度周知・お知らせ文書・窓口説明 マーケティング(広報・カスタマーサクセス) 分かりにくいことを分かる言葉に直す仕事になる
事業者・関係機関との調整 営業・アライアンス 利害の違う相手と着地点を作る経験が近い

この表で伝えたいのは、職種名を覚えることではありません。自分がやってきた作業を、業界の言葉に置き換える発想を持つことです。

たとえば「制度周知」は、民間では顧客に価値を伝える仕事に近い性質を持ちます。「支出負担行為」という言葉は民間には存在しませんが、根拠を作って承認を取る作業そのものは、どの会社にもあります。

IT業界の職種が全体としてどう分かれているのか、公務員との相性はどうかという整理は、職種選びの側から別記事にまとめています。Greenで求人を見る前に、地図を持っておきたい方はそちらを先に読んでください。

(関連記事)IT業界の主要職種マップ|公務員相性で分類する

職種名ではなく業務の中身から探してみること

実際の探し方に落とします。

Greenの検索は、職種のほかに働き方や仕事内容からも絞り込めます。ですから、最初に「自分は何職か」を決めなくても構いません。

むしろ決めないほうがいいと私は思っています。

私が勧める順番は次のとおりです。

  1. まず、直近3年でいちばん時間を使った業務を1つ書き出す
  2. その業務を、役所の用語を使わずに1文で説明してみる
  3. その1文に出てくる動詞(説明する・調整する・数字を作る等)で求人本文を眺める
  4. 引っかかった求人の職種名を、あとから確認する

順番を逆にすると、「自分は事務職だから事務職の求人を探そう」となり、IT業界の求人票にほとんど出てこない言葉で探すことになります。職種名から入ると見つからず、業務の中身から入ると見つかるのは、そういう理由です。

Greenのデメリットと「やばい」と言われる理由

デメリットは3つに整理できます。担当者がつかず日程調整も条件交渉も自分で行うこと、求人が首都圏に集中する傾向があること、そして希望と違うスカウトも届くことの3つです。 ネット上で見かける「やばい」という評判も、担当者がつかないことや希望と違うスカウトが届くことに、未経験向けの求人への期待のずれが重なって生まれています。

サービスに欠陥があるというより、仕組みの性質がそのまま出ているだけです。あわせて、在職中の公務員がいちばん気にする勤務先への情報の見え方についても、公式の記載を引いて整理します。

担当者がつかず日程調整まで自分で進めます

Greenは企業と直接やり取りするのが基本の仕組みです。エージェント型のように、間に立って日程や条件を調整してくれる担当者が最初から付くわけではありません。

公式サイトには、転職エージェントを通じて選考を進めることもできると書かれています。ただし基本の使い方は直接のやり取りだと考えておくほうが、実際の負担を見誤らずに済みます。

これは自由度が高いという意味であると同時に、面倒を全部引き受けるという意味でもあります。面接日程の候補出し、リスケの連絡、条件の確認、辞退の連絡まで、すべて自分の手で行います。

比較の観点 Green(転職サイト型) 転職エージェント
やり取りの相手 企業の担当者と直接 担当のキャリアアドバイザー経由
日程調整 自分で行う 代わりに調整してもらえる
条件・年収の交渉 自分で行う 間に入ってもらえる
書類の添削 原則なし 受けられることが多い
向いている段階 自分で見て決めたい段階 進め方から相談したい段階

在職中の公務員にとって、ここは軽視できません。平日の日中に電話やメールへ反応しにくい環境で、調整の手間を全部自分で持つのは、思っているより負担になります。

書類の直し方から日程の組み方まで相談しながら進めたいなら、エージェント型を先に使うほうが現実的です。公務員向けにどのエージェントがあるのかは、別記事で5社を挙げて整理しています。

(関連記事)公務員の転職におすすめのエージェント5選【2026年版】

Greenの求人は首都圏に集中する傾向です

地方在住の方には、先に伝えておくべき話があります。Greenの求人は首都圏に偏る傾向があるとされています。

これはGreenの姿勢の問題ではなく、業界そのものの分布が反映された結果です。総務省統計局の令和6年経済センサス‐基礎調査を見てみます。

調査期日は2024年6月1日現在です。

この調査によると、民営事業所のうち情報通信業で働く人は全国で約216万9千人、そのうち東京都が約121万2千人でした。

私が公表値から割合を計算すると、東京都だけで55.9%を占めます。

比較のために同じ調査で全産業(公務を除く民営事業所)を見ると、全国約5,628万5千人に対して東京都は約979万1千人で、割合は17.4%です。全産業では6人に1人が東京都で働いているのに対し、情報通信業では半数以上が東京都に集中しています。

Green自身が地域別の求人数を公表しているわけではないので、Greenの求人比率がこの数字と一致するとは限りません。ですが、業界の人がここまで東京都に偏っているなら、その業界の求人サイトが首都圏に偏るのは自然な結果です。 地方在住のまま探す場合は、この前提を踏まえてリモート勤務可の求人に絞るなど、条件のかけ方を工夫することになります。

「やばい」と言われる理由を3つに分解する

Greenを検索すると「やばい」という言葉が一緒に出てきます。何がやばいのかを分解すると、次の3つに落ちます。

  1. 希望と違うスカウトが届く。設定をオンにしていれば、企業側から見て条件が合うと判断された求人が届きます。自分の希望と一致するとは限りません。
  2. 未経験歓迎の求人が期待ほど多くない。IT/Web業界に強いサイトである以上、経験者向けの募集が中心になります。
  3. 直接やり取りの負担が重い。担当者がいないぶん、対応が滞ると選考も止まります。

3つとも、サービスの不具合ではなく設計の裏返しです。受け身で手厚く扱ってもらう前提で登録すると「やばい」と感じ、自分で見て自分で動く前提で登録すると噛み合います。 期待の置き方の問題だと私は考えています。

ブロック企業の設定で勤務先に伏せておきます

在職中の方がいちばん気にする点に答えます。公式の「よくある質問」には、「現在勤務中の企業に職務経歴書を見られたくないのですが。」という質問がそのまま載っています。

回答では、設定によって特定企業の検索の対象外となり、匿名公開情報を非公開にできるとされています。手順は次のとおりです。

  • ログインして登録情報へ進む
  • 登録情報トップページの「気になる・スカウト / ブロック企業」をクリックする
  • 「ブロック企業(情報非公開)設定」で、情報を公開したくない企業名を追加する
  • 登録内容を変更するボタンをクリックする

公務員の場合、ここに入れる名前をどうするかで少し迷います。勤務先が自治体そのものである以上、民間企業のように社名を入れれば済む話ではありません。

現実的には、外郭団体や指定管理者、業務で付き合いのある地元事業者など、顔が割れる可能性のある関係先を思い浮かべて設定することになります。

もう一つ、混同しやすい線引きがあります。ブロック企業の設定で守れるのは匿名で公開している情報であって、応募したあとは別です。

公式は「応募した企業には『プロフィール』がすべて公開されます」と明記しています。眺められている段階と、自分から応募した段階では、見える範囲がまったく違います。

なお、ブロック企業の設定は、指定した企業へ情報が公開されないようにするための機能です。勤務先に絶対に知られないことを保証する仕組みではないという前提で使ってください。

また、在職中に転職活動をすること自体が制度上どうなのかという不安もあるかもしれません。ここは設定の話とは別の論点なので、法的な位置づけを整理した記事に譲ります。

(関連記事)在職中の転職活動は禁止ではない(法的根拠を30秒で確認)

(出典)総務省統計局:令和6年経済センサス‐基礎調査 結果(調査期日2024年6月1日現在・2025年12月24日公表。従業者数は民営事業所の公表値で、割合は筆者が算出)

Greenが合う公務員と合わない公務員の見分け

合うかどうかは、2点で決まります。応募の前に自分から接点を作りたいか、そして日程調整まで自分で回せるか。 この2つに当てはまるなら、Greenは噛み合います。

逆に、地元の求人だけを見たい方や、書類の添削から日程調整まで任せたい方には向きません。向き不向きは性格の問題というより、在職中の生活リズムで決まる部分が大きいというのが私の実感です。

ここでは合う人と合わない人をそれぞれ書いたうえで、自分で判定できるチェック表を置きます。登録は無料なので、迷うくらいなら検索して確かめるのが早い判断です。

応募より先に接点をつくりたい人に向きます

Greenが合うのは、いきなり応募するのは重いけれど、何もしないのも違うと感じている方です。

「気になる」を送れば、企業に関心があることだけを伝えられます。応募という決断と、関心を持つことの間に、もう一段あるサービスは多くありません。 石橋を叩いてから渡りたい性格なら、この一段は効きます。

私の場合も、動き出しにいちばん時間がかかったのは最初の一社でした。もし当時、関心を伝えるだけの操作があると理解していたら、もう少し早く動けたかもしれません。

ただし前に書いたとおり、送った「気になる」は取り消せないので、その一段も無傷ではありません。

地方の求人だけを見たい人には物足りません

反対に、勤務地を地元だけに限定して探したい方には、Greenは物足りない結果になります。

理由は前の章で書いたとおりで、業界そのものが首都圏に偏っているからです。サービスの努力でどうにかなる話ではないので、ここは相性が悪いと割り切るほうが早いです。

地元で働き続ける前提なら、地域の求人を広く扱う総合型のサービスや、地元企業とのつながりが強い窓口を先に当たるほうが、時間の使い方としては合理的です。

日程調整まで自分で回せるかどうかで決まります

最後の判定軸が、いちばん現実的です。

Greenでは、面接日程の調整も条件の確認も自分で行います。在職中の公務員にとって、これは平日の日中にどれだけ動けるかという問題に直結します。 窓口業務や会議で席を外せない日が続くと、企業からの連絡に返せない日ができます。

連絡が滞れば、選考もそこで止まります。

平日の日中に動きにくい環境だと、連絡を返せる時間帯はどうしても限られます。回せないことはありませんが、「回せる」と「余裕がある」は別物です。

日程調整を自分で持つ余裕がないと感じるなら、エージェント型を先に使い、Greenは求人を眺める用途に留めるという分け方もあります。両方を同時に本気で回す必要はありません。

判定の軸 Greenが合う場合 別の入り口が向く場合
志望の方向 IT/Web業界に関心がある 業界がまだ絞れていない
勤務地 首都圏の求人も候補に入る 地元の求人だけを見たい
進め方 日程調整や条件確認を自分で回せる 添削や調整を任せたい
最初の一歩 応募より先に接点から始めたい すぐに応募できる求人がほしい

まだ面談まで踏み込まず、求人を眺めるところから始めたい方には、登録するだけでオファーが届くタイプのサービスもあります。

ジョブモアに無料登録して求人を探す

※ジョブモアは、正社員の転職からアルバイト・パートまで1つで探せる総合求人サービスです。会員登録は無料で、プロフィールを登録すると企業からオファーが届くスカウト機能、希望職種や勤務地の条件に合った求人が届くマッチ機能を使えると案内されています。iOS・Android・Webに対応しています。求人や機能の内容は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。私自身はこのサービスを利用したことはありません。

Greenと公務員の転職についてよくある質問

残る疑問はどれも、Greenがどういう仕組みのサービスかを知れば判断できます。未経験の応募可否は求人ごとの条件次第で、地方の求人は業界そのものの分布次第です。 勤務先に知られにくくできるかはブロック企業の設定次第で、エージェントとの使い分けは今いる段階次第になります。

そして、合わなければ退会もできます。

どれもサービスの良し悪しではなく、仕組みを知っているかどうかで答えが出る種類の疑問です。ここでは公式サイトで確認できた記載を引きながら、本文で触れきれなかった点も補って、5つの疑問に順番に答えます。

エンジニアの経験がなくても応募できますか

応募できるかどうかは、サービス全体ではなく求人ごとに決まります。

Greenにはエンジニア職以外に、マーケティング・営業・管理部門の求人も掲載されています。ですから、プログラミングの経験がないことが、そのまま応募資格の欠如になるわけではありません。 判断すべきは、その求人の応募条件に書かれている必須要件を満たすかどうかです。

未経験歓迎の求人がどれだけあるかは公表されていないので、ここも実際に検索して数えるのが確実です。会員登録なしで検索できるので、確認だけならすぐに終わります。

地方在住でも求人は見つかるものでしょうか

見つかりますが、選択肢の数は首都圏と比べて明確に少なくなります。

民営事業所の情報通信業で働く人の55.9%が東京都に集中している、という公的統計があります。これを踏まえると、地方在住のまま通勤前提で探すのは、条件として厳しいと考えておくほうが安全です。

まず考えられるのは、リモート勤務可の求人に絞って探す方法です。ほかにも、地方に拠点がある企業を探す、通勤できる範囲まで条件を広げる、転居を前提に組み直すといった選択肢があります。

リモート可に絞る形であれば、地方在住のままでも候補は残ります。

登録したことが勤務先に知られたりしますか

匿名で公開している情報については、ブロック企業の設定で特定の企業の検索対象から外せます。

ただし前の章で書いたとおり、応募した企業にはプロフィールがすべて公開されます。 「登録しただけの状態」と「応募した状態」で見える範囲が違う点は、必ず押さえておいてください。

公務員の場合、勤務先が自治体なので、企業名として自治体名を設定できるとは限りません。関係先や取引のある事業者を想定して設定する形になると考えておくほうが安全です。

転職エージェントとどちらを使うべきですか

今いる段階で決まります。求人を見て自分で判断したい段階ならGreenのような転職サイト型、進め方から相談したい段階ならエージェント型が向きます。

どちらか一方に決める必要もありません。私自身、在職中は複数のサービスを併用していました。 ただし最初から全部を本気で回そうとすると、在職中の時間では破綻します。

転職サイトとエージェントの違い、そして公務員がどちらから始めるべきかについては、別記事で整理しています。

(関連記事)公務員にはどちらが向いているのか・併用の順番

使わなくなったら退会することはできますか

退会できます。公式の「よくある質問」に退会手続きのページが案内されています。

ただし注意点があります。一度退会すると、それまでに登録した検索条件や職務経歴書などの情報は使えなくなります。 再び利用するときは、設定も情報も入力し直すことになります。

しばらく転職活動を止めるだけなら、退会せずにスカウト設定をオフにしておくほうが、あとで再開しやすいはずです。「合わなければやめられる」という点は、登録前の不安を下げる材料になります。

まとめ:自分の業務に近い職種から探してみる

Greenを前にして最初にやるべきことは、このサービスが良いか悪いかを判定することではありません。自分がやってきた事務の仕事が、どの職種の求人として世の中に並んでいるのかを確かめることです。求人検索は会員登録なしで使えるので、その確認だけなら今日のうちにできます。

未経験歓迎の求人がどれだけあるかは公表されていませんが、非エンジニア職まで含めれば接続の余地は残ります。担当者がつかないぶん、自己管理の手間は自分で持つことになります。

  • Greenは公務員でも登録でき、求職者はすべての機能を無料で使えます
  • 求人検索だけなら会員登録も不要で、中を見てから登録を決められます
  • 掲載職種はエンジニアだけでなく、マーケティング・営業・管理部門も含まれます
  • 「気になる」は応募前に接点を作れますが、送信を取り消すことはできません
  • 求人は首都圏に偏るため、地方在住ならリモート可の求人に絞る工夫が要ります
  • 勤務先に見られたくない場合はブロック企業を設定できますが、応募した企業にはプロフィールがすべて公開されます

私は市役所に勤めながらGreenに登録し、結果として今はGreenが扱う領域で働いています。ただ、そこに直線の因果があったわけではありません。

あのとき役に立ったのは、自分の仕事が外の世界ではどう呼ばれているのかを知ったことでした。 職種名が分かれば、調べようもあります。

1つのサービスに絞る必要もありません。スカウト型と紹介型をどう組み合わせるか、何社まで登録するかについては、別記事で組み合わせ方を整理しています。

(関連記事)何社に登録する?公務員向けの組み合わせ方

なお、転職の結果や年収がどうなるかは、個々の経歴や応募先の状況によって変わります。この記事の内容は判断材料の一つとして受け取っていただき、最終的な条件はGreenの公式サイトや応募先の求人票で必ずご確認ください。

当ブログでは、公務員からの転職に関する体験談や実践的な情報を発信しています。ご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせページよりご連絡ください。

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大阪府の某市役所に15年以上勤務後、35歳でIT企業へ転職。最初の転職で年収200万円ダウンを経験。事務職兼カスタマーサポートを経て、現在は完全在宅勤務のWebマーケターとして働いている。このブログでは、公務員から民間への転職について、年収ダウンの現実も含めた実体験を発信中。

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